http://www.kawamoto-sangyo.co.jp/products/pdf/kyuin_p01.pdf
これは看護師さんが患者さんの唾液等を吸引しながら口腔内清掃を行うものです。
これの持ち部分のデザインと3Dデータ作成が私の担当。
SolidWorksによるモデリングでした。
エピソード的には、何種類かデザイン提案していったなか、最終2案にしぼり込まれました。
私も担当者も実はこちらとは違うほうが気に入ってましたが、看護師さんや社内の検討会では圧倒的にこちら側が支持されて製品化となりました。
もう一方のデザイン案というのは、もっとシンプルで「なにげに持ちやすいわ」といった感じだったのですが、こちらの「いかにも持ちやすいぞ」案が採用されたというわけです。
例えて言うなら、日本の金槌の持ち手と外国のハンマーの持ち手の違いみたいなもんです。
よく工業デザインの書籍などで書かれてる事ですが、日本の道具のシンプルな持ちやすさ、どこを持ってもなんか持ちやすい融通のきく造形に対して、欧米の場合は、ここをこう持て!と言わんばかりの造形が多いです。
それって、それぞれのお互いの文化の根源的な違いにも感じるのですが、もしかしたら、欧米的な形状のほうが現代の日本人が抱く高級感に繋がるのかな?とも思ったりします。
たしかにデータ作るのも時間がかかってしまいますので原価は高いんですよね。
でも個人的はやっぱりシンプルで最大限の効果を発揮するデザインを目指したいです。
なんかブラックバスが良く釣れそうでしょ?