本当は昼前から夕方まで、「HAYABUSA」や「VSR」などのリアルタイムレンダラーの紹介やT-Splineの体験セミナーなどボリュームのあるセミナーなのだが、時間の都合で、リアルタイムレンダラーとV5の体験セミナーのみ参加。
リアルタイムレンダラーというのは、文字どおりレンダリングがリアルタイム。
リアルなマテリアル表示と、リアルなライティングのままカメラアングルを変えたりすることができて、カメラアングルが決まった時が、ほぼ、レンダリング完了の時。(PCやグラボの性能にもよる)
マテリアル設定をして、ライティングを決めてカメラアングルを決めて、「おりゃ!」と実行して、しばらーく待って、出来上がったレンダリング画像を見て、「あ、違った。」とかがない。
んで、かなりリアル。
だから今「Flamingo1.1」の表現で苦労しているナントカ芸術大学の学生さんは、たぶん怒るね(笑)
VSRは30日間使えるDEMO版があるみたいなので、近々試してみたい。
あと、Rhinoceros V5の体験セミナーでは、実際にV5の新機能を紹介してもらいながらの体験。
地味でマニアックだけど嬉しい新機能いろいろ。
なによりも64bit対応になったってのが嬉しい。
あとインターフェースがなにげに変った。まだ、開発途中なのでアイコンのデザインとかも変る可能性はあるだろうけど、タブの切り替えで並ぶアイコン達が変る。
正直言って、ビミョウ・・・。
「え?これ便利なんかな?」って感じる。
インターフェースは今のに慣れてるから、変るのは正直あんまり嬉しくない。
オブジェクトの表示方法も新しいTechnicalと言う線画表現が追加された。
あと、インターフェース的に新しいのは「Gumball」機能。
いちいち、スケールや移動コマンドを使わなくても、マウスドラッグや数値入力でダイレクトに出来てしまう。
他のCGソフトとかでは、「マニュピレーター」とか言われるものである。
これは快適かも!
このマークをマウスで操作するだけで、スケール・回転・移動ができる。
あと、実は今でもRhinoceros V5のWIP版(Beta版より、前段階)は実際のワークで使い始めているのだが、話には聞いているが、どうしてもどこにあるのか、どんな名前のコマンドなのか判らなかった機能が「RDK」(Rendering Development Kit) 機能である。
たとえば、実際にモデルに対してフィレット(角の丸め)を施さなくても、シェーディング表示時やレンダリング実行時に、角が指定のフィレットで丸められているように見せる機能も、RDK機能のうちの一つである。
とりあえず、レンダリングのリアリティーの為だけに、フィレット付け作業で残業しなくてもよいという泣ける機能である。
で、そのコマンドがメニューのどこにも見つからないし、アイコンも判らなかったのだが、
なんと、今のところ、打ち込みコマンドでした!
そら、判らんわ(笑)
「Apply edge softening」
とコマンドエリアに入力して、オブジェクトを選ぶと、ピン角のオブジェクトがシェーディングやレンダリングでは、ちゃんと角が丸められている。
そして、表示上丸められているということは、内部のポリゴンデータが丸められているわけで・・
ということは、丸められたポリゴンデータを出力することもできるわけで・・・
ということは、そう、実はレンダリングの為だけではなく、STLファイルを出力すれば、角が丸められたRP(Rapid Prototyping)によるモデルも出せるのである。
ただし、ガチのフィレットほど細かいポリゴンを切ってくれないので、あまりきれいな造形にはならないかも・・・・・。